時代や国によって基準が変わる「美醜」。15世紀に描かれた女性たちの肖像画に、今とは違う当時の美の基準を垣間見ることができます。

15世紀半ば、貴族の女性たちの間で流行った不自然に広いおでこ。髪を抜いて無理やり広げたおでこと二股に分かれた帽子(エナン)は当時、最先端のおしゃれでした。
ポルトガルのイザベラ 1445年
ロジェ・ファン・デル・ウェイデン
(J.ポールゲッティ美術館)
また、「青い血」を守るため近親婚を繰り返したスペイン・ハプスブルク家。血が濃くなりすぎた故に、健康的な美しさを損なっていく彼らに従者として仕えた少女エウヘニアや、慰みの人の役割などを絵画を通して解説します。

繰り返す近親婚により、生まれた時から
健康とは無縁の生活を強いられたカルロス2世。
カルロス2世(部分)1681年
フアン・カレーニョ
(プラド美術館)
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