カトリック教徒の力がまだ絶大な頃、実は笑顔を描くことは禁止されていました!!しかし、市民が主役となったオランダ黄金時代フランス・ハルスによって笑顔の封印が解かれます。

とても楽しそうな名もなき紳士。「一緒に飲もうよ!」と誘っているような笑顔。しかし建前上、この絵は禁酒を進める絵ということになっています。
陽気な酒飲み 1628-1630
フランス・ハルス (アムステルダム国立美術館)
それから笑顔はしばらく封印されますが100年後のフランスで再び笑顔は解禁されます。ロココ時代の到来です。貴族たちが享楽的に楽しむ姿が多く描かれました。恋愛やエロスを主題にした華やかな絵画を紹介します。

ロココを代表する画家・ブーシェの肖像。ベルベットのグレーのジャケットやリボンでしばった白い髪型、全体的にクリーミーな色合いが、ロココの甘い雰囲気を漂わせています。
フランソワ・ブーシェの肖像
グスタフ・ルントベリ
(ルーブル美術館)
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